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『住宅建築』2025年6月号 No.511

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『住宅建築』
2025 年 6月号 No.511
4 月 17 日発売
2,860円 (本体:2,600 円 + 税)

 人が健やかに暮らすために、どんな住まいをつくるべきだろうか。
 そもそも、人にとっての快適な環境とはどのようなものを指すのだろうか。

 この4月から住宅を含むすべての建築について省エネ基準の適合が義務化される。これ以前から断熱・気密性能の向上や、パッシブデザインへの関心と実践は広がりつつある。一方で、性能や数値だけが目的になると、その建築がもっている本来の美しさや個性が損なわれてしまう可能性もある。また、日本の伝統木造はそうしたものとは別世界のものとして語られることもあるが、土間や軒下空間など、数値だけでは分からない魅力がある。
 心地よさの感じ方は人それぞれであり、一様ではない。本特集では、自然の力と自然素材、知恵と技術を生かした、さまざまな快適な住まいのあり方を実例を通して探る。

―目次―

特集
住まいと健康

対談
人間力と快適性を問い直す
宿谷昌則×山田貴宏

暮らしのなかで多様な関係性と
小さな循環を生み出す
さとのえ
設計=ビオフォルム環境デザイン室/山田貴宏+鈴木隆史

木と土がもつ素材としての性能を生かす
美郷アトリエ
設計・施工=もるくす建築社/佐藤欣裕

インタビュー
素材の可能性を探り、心地よい空間を目指す
佐藤欣裕

仕上げに厚みをもたせ、快適性に繋げる
TAN HUT
設計=もるくす建築社/佐藤欣裕

階段が快適さと繋がりを生む
田中の家
設計=hut建築事務所/田中圭+藤沢和哉

自然素材に包まれた光と風を感じる住まい
広尾の家
設計=鈴木雅也建築設計事務所

版築の壁と借景
東生駒の家
設計=乗松得博設計事務所

気候風土適応住宅
自然と伝統を生かす住まいのあり方

地域の職人、住まい手とともにつくる
誕生と成長の家
設計・施工=野の草設計室/橋詰飛香

筑波山麓板倉仮設転用住宅
炉端の家
設計=里山建築研究所

縁側で過ごす
自然を楽しむ街の家
設計・施工=綾部工務店/綾部孝司

気候風土適応住宅というもう一つの住まいの姿
綾部孝司

シリーズ
研究室からフィールドへ 第51回
岐阜県立森林文化アカデミー 
木造建築専攻-自力建設-

連載
次代の建築家 第19回
近江路の家
改修設計=多和良屋/杉中俊介+杉中瑞季

和の世界の空間探求 第5回
ドイツでの和の実験・器 UTSUWA
企画・監修=服部岑生 文・写真=内田利惠子

手描き図面に込めた想い 第23回
鬼頭梓の建築 その5
洲本市立洲本図書館
監修・文=松隈洋

書評
『未完の建築 前川國男論・戦後編』(松隈洋 著、みすず書房)
評者=林大地

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