【特集】平良敬一 建築へのパッション 『住宅建築』No.500 2023年8月号
「住宅建築は誰か特定の個人の制作品では断じてありません。それはその建設のために結集された人々の共有の制作品であり、ことばをかえていえば、人びとが相互に生活の場をつくりあげていく活動が生み出す集団の共同作品であり、集団の生きざまや心のありようを人びとが意識するとしないにかかわりなく表現しているものなのです。」平良敬一(『住宅建築』創刊号より)
1975年5月に創刊した『住宅建築』。創刊者の平良敬一(1926年〜2020年)は、『国際建築』『新建築』『建築知識』『都市住宅』『SD』など数々の建築雑誌の立ち上げ・書籍の刊行に携わった。500号を迎える今回の特集では、平良敬一と『住宅建築』を振り返る。益子義弘さん、内藤廣さん、堀部安嗣さん、布野修司さんらに想いを語っていただいた。また、これまで誌面を飾った大橋富夫さん、畑亮さん、山田脩二さんの写真を紹介する。各地の街並み、里山、住まい、人々の生活──。写真家がとらえたそれぞれの「場所」は、いまどのように映るのか。平良敬一と『住宅建築』の歩みを通して、これからの建築を考える。(写真=大橋富夫)
平良敬一が目指す 風土が生み、育む文化としての住まい
文=益子義弘 写真=大橋富夫
対談 反逆者 平良敬一の住宅建築
内藤廣×堀部安嗣 写真=畑亮
創刊にあたって 平良敬一
私のなかの平良さん 文=木原千利
4つの庭を活かした住まい
番町の家 設計=木原千利設計工房
田園と里山の風景に溶け込む住まい
奥出雲の家 設計=中山建築設計事務所/中山大介
夫婦2人で暮らすコンパクトな雪国の住まい
高床の家 設計=吉武聖建築設計事務所
住まい塾の原点
八ヶ岳山房 設計=住まい塾/高橋修一
少年のままロマンチストであり続けた平良敬一 文=高橋修一
『住宅建築』主要記事総覧【創刊号-499号】