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【特集】地域のなかの建築 地域を育む建築

2020年から続いたコロナ禍が落ち着いてきた頃、2024年元旦に能登を地震が襲い、9月には豪雨が再び能登を襲った。生活を脅かす出来事が続き、働き方の変化や移住など転機になったという人もいるだろう。こうした大きな出来事の一方で、日本各地で高齢化、人口減少がじわじわと進んでいる。かつて各地で巨額の税金を使った大型施設が建設され、ハコモノ行政と批判された。一方で近年は、大きなお金を使って建てて経済を動かすのではなく、小さくても持続できる方向にシフトする人や地域が増えてきている印象がある。自分にとっての「豊かさ」を見つめ直し、その土地の自然や文化、産業を生かし地域が抱える問題と向き合おうとする人たちが増えていると言えるのかもしれない。
建築は基本的に不動で、建築の周りは変化してゆく。建築はそうした変化も受け入れながら、常に人の居場所であり続ける。さまざまな転換期をむかえるいま、地域で建築をつくることの意味、建築の役割を問う。(写真=髙野友実)

瀬戸内海とともに大きな時間に抱かれる
時の納屋 香川県さぬき市
設計=堀部安嗣建築設計事務所

右頁写真=市川靖史 左頁写真=髙野友実

写真=市川靖史

対談
自然のなかで育まれ、時を繋いでゆく場所
大山茂樹×堀部安嗣

あるものを活かし、奥多摩の魅力を伝える
さとローグ 東京都奥多摩町
改修設計=堀部安嗣建築設計事務所+NIa

写真=齋藤さだむ

インタビュー
ふるさとの物語を繋ぐ 嶋田俊平×会田均

町を見守り続ける小さな2つの建築
ある町医者の記念館 南の家 鹿児島県薩摩郡さつま町
設計=堀部安嗣建築設計事務所

写真=堀部安嗣

写真=堀部安嗣

傍観者であってはならない 堀部安嗣

農業と福祉の拠点
あるきだす 滋賀県栗東市
改修設計=b.i.n木村敏建築設計事務所

写真=市川靖史

対談
地域のなかで生き続ける建築 杉田健一×木村敏

記憶を編む、新しい不動産の取り組み
菊川の家 石川県金沢市
企画=ことのは不動産/松本有未

写真=白谷賢 右下写真=Nik van der Giesen

地域を編む、記憶と未来を綴る 松本有未

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