[特集]山から住まいへ『住宅建築』No.489 2021年10月号
高層建築を木造で建てたり、新しい木質材料が出てきたりと、木造の開発が進む日本。しかし「林業は儲からない」「山が荒れている」という声は消えない。また輸入材に頼ってきたことで、コロナ禍以降、木材価格の高騰や材料が手に入らないという「ウッドショック」が起きている。各地のスギやヒノキが伐期を迎えていくなかで、これからはどのように木を使っていけば良いのだろうか。設計者・デザイナーに求められることとは? 今回の特集では木に新たな魅力を見出し林業に取り組む林業家、木の魅力を生かして設計・デザインに取り組むつくり手たちを取材した。(写真=畑拓)
木は面白い! 可能性を引き出す林業
東京チェンソーズ
対談 人の営みで、山を豊かに 青木亮輔×和久倫也
インタビュー 木の新たな価値を伝える 木田正人
地域の職人とつくりあげた住まい
「檜原村・小沢の家」 設計=WAKUWORKS /和久倫也
集落の中で育まれる暮らし
「檜原村・湯久保の家」 設計=WAKUWORKS /和久倫也
木の歩留まりを上げ、表情をそのまま活かす
「バウマイスターの家」 設計=網野禎昭+平成建設/和知祐樹
薄氷を履む現代木造 文=網野禎昭
徳島スギと「古美る」自然素材で建てた住まい
「小さな石場建ての家」 設計=環境デザインワークス/清水裕且
談話 地域の風土を生かした住まいづくりと林業 和田善行
伝統構法を身近に感じられる住まい
「小さな木と土の家」 設計・施工=佐々岡建設/佐々岡由訓
汎用性のある小屋を手刻みでつくる
「キノコ」 設計・施工=佐々岡建設/佐々岡由訓
つかずはなれずゆるやかにつながる居場所
「南笠の家」 設計=上見設計室/上見浩基
木々に囲まれた安らぎの診療空間
「もりのしんりょうじょ」 設計=瀬野和広+設計アトリエ
家具・建築・デザインで山と人を繋ぐ
ようび
インタビュー 木というギフトを最大限に生かすものづくり 大島正幸