[特集]ひとときの居場所──益子義弘の仕事『住宅建築』No.491 2022年2月号
益子義弘さんの設計した「裏磐梯の小ホテル(ホテリ・アアルト)」と「南が丘の山荘」を紹介します。いずれも益子さんが以前手がけた建物に増築が行われ、周囲の風景と馴染み、一層魅力を増しています。益子さんは二つの取り組みをこう振り返ります。「常住の場の、日々の日課に伴うこまごまとした生活上の配慮を超えて、むしろそこではひとときの居心地の純度が求められる。その点設計においても、建築のはたらきのひとつの原点に立ち返る取り組みだったといってもいいかもしれない」。寄稿は堀部安嗣さん。ホテリ・アアルトと山形の金山町葬祭場を訪ね、弟子としての師への想い、これからの建築に求められることなど、さまざまな想いを綴られています。(特記以外のこのページの写真すべて=傍島利浩)
過ぎし時、今思うこと 文=益子義弘
ホテリ・アアルトに新たな居場所をつくる
裏磐梯の小ホテル【新館・ラウンジ】 設計=益子アトリエ/益子義弘
画家の山荘にアトリエを増築
南が丘の山荘 設計=益子アトリエ/益子義弘
滲む輪郭 文=堀部安嗣