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【特集】気候風土適応住宅 自然と伝統を生かす住まいのあり方

気候風土適応住宅
自然と伝統を生かす住まいのあり方

 無垢の木や土壁に包まれた空間や、軒下、縁側、土間といった半屋外的な場は伝統木造がもつ要素であり、心地よさやその土地らしい佇まいに繋がる。一方で、こうした伝統構法による住宅は4月に義務化される省エネ基準には適合しない場合がある。日本の伝統技術を生かし、その土地の気候風土に根ざした快適な住まいをつくっていくにはどうすべきか――。
 2016年、伝統構法の設計者・施工者らの働きかけによって、「気候風土適応住宅」という枠組みがつくられた。これは省エネ基準を満たしていなくても、気候風土適応住宅独自の基準を満たすことで建築が可能になるというものだ。ここでは実例3題を紹介し、「気候風土適応住宅」への理解を深めるとともに、伝統構法のあり方について考える機会としたい。(写真=奥山晴日)

 

地域の職人、住まい手とともにつくる
誕生と成長の家
設計・施工=野の草設計室/橋詰飛香

写真=奥山晴日

写真=奥山晴日

筑波山麓板倉仮設転用住宅
堀端の家
設計=里山建築研究所

写真=齋藤さだむ

縁側で過ごす
自然を楽しむ街の家
設計・施工=綾部工務店/綾部孝司

写真=畑拓

気候風土適応住宅というもう一つの住まいの姿
綾部孝司

 

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