【特集1】井上洋介 大地に生きるコンクリート No.504 2024年4月号
コンクリートの可能性を追求し続ける井上洋介さんを特集する。井上さんの建築は、永い年月建ち続けるための構造(骨格)と、最終的に現われてくるかたち(質感やディテール)が一体的につくられている。「素材の役割とは何かを考えたい」と井上さんは言う。型枠として使われた木の痕跡を残すコンクリートの空間が、庭の草木や石を取り込み、大地に根づいてゆく。今回の特集では、4つの住まいをディテールと施工方法を含めて紹介する。(このページの写真=畑拓)
詠み人知らずのコンクリート 文=井上洋介
コンクリート、鉄、木の混構造がつくる多様な居場所
下北沢の家 設計=井上洋介建築研究所
角地に建つ六角形の住まい
吉祥寺の家 設計=井上洋介建築研究所