【巻頭記事】旧柏倉家住宅 地域文化を育み、記憶する家 『住宅建築』No.505 2024年6月号
山形県中山町が所有する「重要文化財 旧柏倉家住宅」を紹介する。柏倉家はこの地域を代表する大地主であり、篤農家としてだけでなく銀行を設立するなど地域発展に大きな役割を果たしてきた。旧柏倉家住宅は江戸時代に建てられ、地域文化を育みながらその歴史を記憶する家として今日にいたるまで大切に継承されている住宅である。建物の歴史と卓越した技巧によって生みだされたディテールの紹介に加え巻頭記事では16代当主柏倉桂子さんに家にまつわる記憶とこれからについて語っていただいた。(写真=齋部功)
木と土と人が生みだす東北近代の家
文=上野英二
この家に2度暮らして―16代当主・柏倉桂子さんに聞く