【特別記事】吉野の山と生きる

豊富な木材資源の産地、吉野。吉野材は品質がよく、丈夫で長持ちする材で知られているが、山の維持や後継者不足、外材の流通や価格をめぐって林業では多くの課題を抱えている。こうした課題は吉野の山だけでなく、日本各地でもいえるものだが、美しい吉野の山、ひいては日本の山をどのように活かし、次世代へ継承していくべきなのだろうか。本記事では吉野の山で製材を行う阪口製材所の取り組みに加えて、代表の阪口氏と、吉野材を用いて魅力的な建築を手がける建築家・吉村理氏、西浦敬雅氏との座談を収録。製材所、施工者・設計者それぞれの立場と視点から、川上、川中、川下をどう繋いでいくべきか、吉野の山、日本の山、林業のあるべき姿について語り合ってもらった。(このページの写真=白谷賢)
一本の木をあますことなく使い切る
山のため、環境のため、人のためとなる製材
阪口浩司
座談 吉野の木で家をつくる
阪口勝行×西浦敬雅×吉村理
吉野の木の良さを伝える
阪口製材所が提案するモデルハウス
吉野MIX 設計・施工=建築工房en/西浦敬雅