[特別記事]「楽しき住家」を求めた実践者・西村伊作

 和歌山県新宮市に生まれ育った西村伊作。豊かな暮らしを求めて、建築、陶芸、芸術、服飾、教育など、幅広い分野で活躍しました。新宮市には、西村が設計した三度目の自邸(現・西村伊作記念館)と宣教師・E.N.チャップマンのための住宅があります。1919年に刊行した『楽しき住家』のなかで「自分の家に対する考えを真面目に深く考え、研究して、自分にもっとも適し、自分の生活を最も楽しく幸福にさする家を作ることを考えねばなりません」と記した西村伊作。西村が追い求めた「楽しき住家」とはどのような住まいだったのでしょうか。現代の保存修復も含めて、西村が手がけたふたつの住まいを紹介します。

理想の住まいを探求した三度目の自邸
「旧西村家住宅(西村伊作記念館)」 設計=西村伊作

写真=市川靖史

 

旧西村家住宅の魅力
––––保存修理工事を通して見えてきた伊作さんの想い
 文=下津健太朗

気品ある佇まいとディテール
「旧チャップマン邸」 設計=西村伊作

写真=市川靖史