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【特別記事】現代の土間と縁 『住宅建築』No.501 2023年10月号

土間と縁、どちらも中間領域として古からある日本建築の特徴的な要素である。「土間」はニワと呼ばれることがあるように、屋根のある庭として農作業場として使われたり、台所に使われたりしてきた。そこは大地と地続きでありながら囲われ感のある空間になっている。一方で、「縁」は大地から浮かせた軒下空間であり、庭との繋がりをつくり安らげる場になっていて、外部と内部の境界的な側面が強い。今回の特集では、そうした土間や縁的空間を有する現代の住まいを紹介するとともに、古から続いてきた土間と縁がそもそもどのような経緯で生まれ、変化・発展していったのか、二つの要素の違い、現代との違いや普遍性などについて考古学と歴史学の視点で掘り下げ、「土間と縁」から住まいを考える。(写真=竹内慎)

集落のなかに佇む、重なり合う屋根の住まい
下皆川の家 設計=海發建築設計事務所/海發伸弘

写真=竹内慎

場所性に調和する佇まいの建築
赤松の平屋 設計=岩間建築設計事務所/岩間昭憲、西口賢建築設計事務所

写真=笹倉洋平

折り重なる庭と縁
鍋島の家 設計=TORU SHIMOKAWA architects/下川徹

写真=藤井浩司

築27年の大谷石の住まい
欅の家 設計=松澤穣建築設計事務所

写真=畑拓

インタビュー 考古学の視点から探る土間と火の空間 神野信

論考 縁と土間の建築文化 矢ヶ崎善太郎

 

 

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