【特集】服部信康 暮らしのかたちを紡ぐ

愛知を拠点に設計を行う服部信康さん(1964年~)を特集する。服部さんは「自分には特定のスタイルがあるわけではなく、建主の希望に寄り添うようにしている」と語る。その言葉の通り、一人の設計者とは思えないほどの建築の幅があり、それぞれに個性が感じられる。だがそれは単に表現の豊富さだけではない。住まい手が違えば暮らしも変わる。敷地も一つとして同じではない。その多様なひと、暮らしと一体となったかたちが住まいに現われている。本特集では、服部さんの独立初期から近年の住まいを紹介し、その設計思考を紐解く。(このページの写真=笹倉洋平)
インタビュー
住まい手にとっての幸せのかたちを追求する
服部信康
作品6題 設計=服部信康建築設計事務所
変形地を活かすかたち
Chocolate Cornet
格子で内外を程よく繋ぐ
長浦の家
対談
小さくても気持ちよく暮らせる家
服部信康×「長浦の家」建主Mさん
〈奥〉を感じる住まい
切妻の舎
庭とともに育まれる24角形の住まい
樽板の家
2つの軸線で解く
五位塚の舎
大屋根の下に小さな工夫を重ねる
馬小屋と橙の納屋