【シリーズ】祈りの場 弔いの場 「千鳥ヶ淵戦没者墓苑」
東京・千鳥ヶ淵の緑の中に静かにたたずむ千鳥ヶ淵戦没者墓苑。異国の地で亡くなった戦没者の遺骨を納め、弔う場所として1959年に竣工した。設計は建築だけでなく「墓碑の専門家」としても知られ多くの碑を手がけた谷口吉郎である。皇居の緑と千鳥ヶ淵の豊かな水辺環境を借景とし、苑の中心にある六角堂のなかには陶棺が鎮座する。特定の宗派や国籍を超えて戦没者を弔う場所として谷口はどのような空間を目指したのだろうか。(このページの写真=福田駿)
千鳥ヶ淵戦没者墓苑——流動と消滅の中の結晶体
戸田穣






