[シリーズ]登録有形文化財のこれから 第4回
丁寧な調査と職人の手仕事で蘇った茅葺き屋根の住まい
「勝家住宅」 改修設計=坂爪寛人建築設計事務所
大阪府摂津市の「勝家住宅」。江戸時代の建造とされる。2014年には火災により大部分を焼失する被害を受けたが、設計者と職人の丁寧な仕事、そして当主の熱い想いによって見事に再生された。2021年3月には登録有形文化財への答申が行われ、今後の活用にも期待がかかる。周囲の街並みが変わっていくなか、茅葺きの住まいが地域の歴史を伝え続けている。(写真=白谷賢)