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【シリーズ】祈りの場 弔いの場 「聖アンセルモ カトリック目黒教会」

 日本における近代建築の礎を築いた建築家アントニン・レーモンドの教会建築を2回にわたり紹介する。前編は「聖アンセルモ カトリック目黒教会」をとりあげる。前回紹介した「世界平和記念聖堂」と同時期に竣工したこの教会はレーモンドの代表作であり、当時、折板構造という技術とコンクリートを用いた新しい造形をもつ建築として建築史的にも重要な位置づけにある。一方で、それは建築家が生み出した祈りの空間としてはどうだったのだろうか。この教会だけでなく、レーモンドはその後、いくつかの教会建築を手がけていくが、その造形はどのような思想や社会背景のなかで変化したのだろうか。(このページの写真=八坂麻里子)

 

聖アンセルモ カトリック目黒教会
――祈りをささえる濃密な空間
村上晶子

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