[シリーズ]登録有形文化財のこれから 第2回 『住宅建築』No.481 2020年6月号

奈良市内・旧奈良町に位置する、大正時代の貸家を宿に改修した「紀寺の家」を紹介します。傷んだ箇所を丁寧に改修し、できるだけ元の状態に戻しながらも、現代の町屋暮らしを体験でき、ゆったりとした時間を過ごすことのできる宿に生まれ変わりました。文化財としての価値を継承しながら貸家を宿に転用したユニークな事例です。

奈良町宿 紀寺の家 設計=藤岡建築研究室/藤岡龍介

「記憶の燈」を継ぐために 文=落合悠斗

No.482『住宅建築』 2020 年8月号

[特集]コンクリートの未来
これまで、コンクリートの中性化はRC造の寿命の指標とされ、50、60年で老朽化すると考えられてきましたが、近年の研究によって、その見方も変わってきています。コンクリート造が100年、200年と建ち続けることができ、魅力的な経年変化をしてゆけば、その建築の価値は高まり未来に受け継がれていく可能性も高まるでしょう。今後RC造の改修が増えていくことも予想され、コンクリートのこれからを考えていく必要があります。
特集では、竣工から年月を経たコンクリートの住まいやその改修、他素材との併用、コンクリートのもつ質感の魅力を追求した住まいなど、コンクリートの可能性を示す6つの住まいを紹介します。また、コンクリートがれきと植物でつくる新素材について東京大学生産技術研究所・酒井雄也先生に、コンクリートの中性化と寿命について東京理科大学・今本啓一先生に解説していただきました。