[シリーズ]登録有形文化財のこれから 第5回 No.493 2022年6月号
西陣織で知られる京都の西陣には、「織屋建(おりやだて)」と呼ばれる職住一体の町家があります。青柳憲昌さんと是永美樹さんによって、西陣に残るこの形式の町家が、環境的な快適性は向上させながら、織屋建の歴史を伝える住まいに改修されました。歴史ある建築の魅力をどのように生かし、現代の暮らしに適うものにするか。未指定のものを含み今後増え続ける文化財の建築の改修について、改めて考える必要があるでしょう。(写真=中塚雅晴)
歴史的価値を伝え、快適な住まいへ
西陣寺之内通の町家 設計=青柳憲昌+是永美樹
西陣寺之内通の町家──無名文化財の活用のしかた 文=青柳憲昌・是永美樹