[特別記事]青焼きの終焉──手描き図面に込めた想い

機械図面や建築図面の複写に多用された青焼き。数年前に、青焼きの紙が製造中止となった。市場に出回っている紙が無くなれば青焼きを焼くことはできなくなる。かめ設計室では、アトリエ鯨の岡村晶義さんから譲り受けた大切な青焼き機を処分する前に分解し写真に収めた。これまで世話になった機械を労い、弔う儀式のようだ。手描きの建築図面を支えてきた青焼きに敬意を表して、建築家の方々にそれぞれの想いを語っていただいた。

君の机の身の回りにある道具、それが、君の世界観だ 文=羽渕雅己
青写真 文=阿部勤
手描き図面と黒焼き 文=齊藤祐子
実測図における青焼き─アナログ賛歌─ 文=金澤良春

No.483『住宅建築』 2020 年10月号

[特集]住まいのディテール
 ディテールの原点は、風雨から建築を守り、住まい手が使いやすいような工夫をすること、つまり技術だが、それを美しく見せることも、建築が使い手に長く愛され住まい続けられていくための、ある種の技術とも言えるだろう。また、詳細図は住まいを職人と共につくりあげていくための重要な伝達手段でもある。
 住まいのどの部分をとくに重視するのか、どのような納まりか、意匠かなど、建築家によって捉え方や表現は多種多様で、ディテールには建築家の個性が現われる。特集では、吉田五十八やアントニン・レーモンドをはじめとする8組の建築家の住まいを、ディテールという視点から見つめ直す。