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【シリーズ】祈りの場 弔いの場 「カトリック新発田教会」

 日本における近代建築の礎を築いた建築家アントニン・レーモンドの教会建築を2回にわたり紹介する。前編「聖アンセルモ カトリック目黒教会」(2025年10月号)に続き、後編ではレーモンド最晩年の教会建築「カトリック新発田教会」を紹介。カトリック最大規模の公会議「第2バチカン公会議」によって変革された典礼に則り設計されたこの教会には、祭壇を中心に扇形に広がる信徒席や、レンガや木による素材の素朴さなど、神父と信徒が親しみやすい距離感を保ちながらともに祈りを捧げるしつらえが随所に施されている。数々の教会建築を手がけてきたレーモンドは晩年にどのような境地にたどり着いたのだろうか。レーモンドが生み出した祈りの空間とは。(上記写真=吉原写真館)

 

カトリック新発田教会――新しい典礼改革に呼応した木造教会
村上晶子

右頁・左頁上写真=吉原写真館、左頁下写真=松崎典樹

 

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