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[シリーズ]森と人と建築と 第17回 アイヌ文化と微生物の世界 企画・監修=落合俊也

 日本の先住民族とも言えるアイヌ。「アイヌ」はもともと「人間」を意味し、それに対して「カムイ」は「物や生物に宿る神」を指すという。落合さんはカムイを微生物として捉えることもできるのではないかと考察する。アイヌの人たちは、食べ物を育て、調理し、発酵の力も借りて、身体に取り入れるまでのプロセスを大事する。衣服や住居も、木の皮や草の茎を使い、そこに生息する微生物の影響を受けながら、アイヌ自身の手によってつくられていく。自然・生物と深い関わりをもつアイヌの生活文化から、人間本来のあるべき姿を探ろうと、落合さんが北海道を訪ねた。

自然と自己を統合するプロセス 文=落合俊也
写真=畑拓

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