
人が健やかに暮らすために、どんな住まいをつくるべきだろうか。
そもそも、人にとっての快適な環境とはどのようなものを指すのだろうか。
この4月から住宅を含むすべての建築について省エネ基準の適合が義務化される。これ以前から断熱・気密性能の向上や、パッシブデザインへの関心と実践は広がりつつある。一方で、性能や数値だけが目的になると、その建築がもっている本来の美しさや個性が損なわれてしまう可能性もある。また、日本の伝統木造はそうしたものとは別世界のものとして語られることもあるが、土間や軒下空間など、数値だけでは分からない魅力がある。
心地よさの感じ方は人それぞれであり、一様ではない。本特集では、自然の力と自然素材、知恵と技術を生かした、さまざまな快適な住まいのあり方を実例を通して探る。
トップページ写真=畑拓
お知らせ
住宅建築講演会
次号予告
『住宅建築』2025年8月号 No.512 6月19日発売
〈特集〉
オークヴィレッジの50年 木の文化をつなぐ
対談 上野英二 × 横内敏人
〈特別記事〉
佐藤重徳 「住宅の骨格」
〈連載〉
和の世界の空間探求 第6回
次代の建築家 第20回
〈新シリーズ〉
祈りと弔いの場 第1回
「世界平和記念聖堂」